「フロッグ」は、使っている人は少ないですが、実はデカいバスを狙って釣ることができる優秀なルアーです。
しかも、根掛かり回避性のが高いという特徴もあるので、初心者にも扱いやすいルアーです。
今回は、「フロッグ」の特徴や使い方についてご紹介します。
「フロッグ」ってどんなルアー?
ズバリ、カエルを模したトップウォータールアーです。
ゴムのような素材でできており、中にエアーが入っているので浮力が高いです。
水面を逃げ惑うカエルをイメージして使います。
一番の特徴は、フックポイントが隠れていることです。
「フックポイントが隠れていること」により、根掛かり回避性能がとても高いです。
通常、「複雑に入り組んだカバー」や「リリーパッドで覆われているポイント」は、普通のルアーでは十分に攻めることができません。
特にハードルアーを投げてしまったらまず帰ってこないでしょう…
しかし、「フロッグ」は障害物の回避性能がとても高いので、どんなカバーでもほぼ根掛かりしません。
激しいハードカバーこそが「フロッグ」の独壇場です。
「フロッグ」が活躍するシチュエーション
「フロッグ」が活躍するシチュエーションは「カバー」です。
抜群の障害物の回避性能を活かせるポイントがピッタリです。
張り出した「オーバーハング」の奥
オーバーハングを攻めるときは、なるべく奥の奥までルアーを送り届けることが重要です。
奥までルアーをキャストするにはスキッピングが必須です。
スキッピングは、できるルアーとできないルアーがあります。
「フロッグ」は、バス釣り用ルアーの中でトップレベルにスキッピングがし易いです。
しかも、万が一、スキッピングが失敗して木の枝に引っかかっても、「フロッグ」の回避性能によってすぐに外すことができます。
ですので、「フロッグ」はオーバーハング を攻めるのに最適なルアーです。
湖面に広がった「リリーパッド」の上
「リリーパッド」は水中にも根が張り巡らされています。
そんなポイントでは、ルアーをキャストしてもまともに釣りができません。
ルアーを回収することだけで背一杯です。
しかし、「フロッグ」はフックポイントが隠れているため、大胆に投げ込んでもほとんで根掛かりしません。
また、「リリーパッド」の上はカエルの居場所となることが多いので、マッチ・ザ・ベイトにもなります。
「リリーパッド」の上はフロッグの独壇場と言えるでしょう。
大雨後の「浮きゴミ」の上
「フロッグ」は「浮きゴミ」の上も大得意です。
普通のルアーでは、「浮きゴミ」が引っ掛かってまともに釣りができません。
トリプルフックのハードルアーを使ったら、悲惨なことになるでしょう。
また、バスの習性として、外敵から身を守るために「浮きゴミ」の下に隠れていることがとても多いです。
「浮きゴミ」を見つけたら、「フロッグ」を投げれば間違いありません。
「フロッグ」のアクション方法
ドッグウォーク【基本】
ルアーの向きをリズム良くに左右に振るアクションです。
カエルが泳ぐようなイメージで使います。
動かし方は、着水後、ロッドを小さい幅で素早く煽ります。
ロッドを大きく煽ったり、ゆっくり煽ったりすると、うまく「ドッグウォーク」してくれません。
イメージ的には、なるべくルアーの移動距離を抑えるように小さく&瞬間的に力を加えてあげると、綺麗に「ドッグウォーク」してくれます。
・ラインスラッグを叩くように小さく&素早くトゥイッチする。
・なるべく移動距離を抑えて一点で左右に首振りさせる。
連続トゥイッチ
「ドッグウォーク」よりも激しく連続して左右に首振りさせるアクションです。
カエルが外敵から逃げ惑う姿をイメージして使います。
動かし方は、基本は「ドッグウォーク」と同じです。
「ドッグウォーク」よりもアクションを加えるペースを早くするだけです。
使うタイミングは、バスが動きの速いルアーに反応が良いときに使用します。
「『動きの速いルアーに反応が良いとき』はいつなのか?」という見極め方は、「フロッグ」を使っているときに1級ポイントでは「連続トゥイッチ」も織り交ぜてみます。
そして、バスから何かしらの反応があれば、その日は「動きの速いルアーに反応が良いとき」という判断ができます。
・リズム良く小さく&素早くトゥイッチする。
・「連続トゥイッチ」しか食わないバスもいるので、1級ポイントではこのアクションを一度はやってみる。
チョウチン
ラインを木の枝に引っ掛けて誘うアクションです。
「ここだ!」というポイントで一点集中して誘うことができます。
動かし方は、ラインを木の枝に引っ掛けてから、ロッドを煽ってルアーを水面で波紋を立てながらアクションします。
水面での動かし方は2つあります。
一つは、水面で細かく振動させるアクションです。
水面に波紋を出すことで、弱った生物を演出します。
タフな状況などでバスが強い波動を嫌うときに有効です。
二つ目は、水中に入れたり飛び出したりさせて、わりと激し目に動かすアクションです。
強いアピール力があるので、遠くからバスを引き寄せることができます。
コツは、ルアーをしっかりと空中まで持ち上げることです。(場合によっては空中でステイさせてもOK)
バスが空中のルアーを見つけて近づいてきたときは、そのまま着水させると高確率でバイトします。
・ミスキャストして木に引っ掛けたときは、諦めずにチョウチンしてみる。
・その日の状況に合わせて水面のアクションを変えてみる。
ケース別の「フロッグ」の使い分け
水深があるポイントで使う場合
水深があるポイントでは、バスがある程度深いポイントに身を潜めている場合があります。
深いポイントからバスを引き寄せるためには、強いアピールが必要です。
そういう時は、ポッパータイプの「フロッグ」が最適です。
「フロッグ」から発するポップ音は、水中で響くので深場のバスへもアピールできます。
プレッシャーが高い状況で使う場合
プレッシャーが高い状況では、バスは激しいアクションを嫌います。
着水音が大きいだけで警戒して口を使わないこともあります。
そういう時は、ウエイトの軽い「フロッグ」を使うと良いです。
ウエイトの軽い「フロッグ」は、
・水押し力が小さいのでナチュラルに誘える。
・着水音を抑えることができる。
という特徴があるので、プレッシャーが高い状況ではピッタリです。
天気が晴れのときor曇りのときに使う場合
天気によってバスのルアーの見え方は結構変わります。
晴れのときはルアーを見切られやすく、曇りのときは見切られにくいが気付かれにくい傾向があります。
天気によって、ルアーのカラーチェンジが必要です。
晴れのとき…シルエットをぼやかし易い「白系」or空の色と同化させ易い「青系」
曇りのとき…シルエットがはっきりする「黒系」「茶色系」
まとめ
「フロッグ」は釣れるだけではなくで、使い勝手がとても良いルアーです。
しかも、カエルを食っているバスはデカイので、狙ってデカバスを釣ることができます。
「オーバーハングが多いフィールド」や「台風後のコンディション」では、フロッグの独壇場となる場合も結構あります。
そんなときに備えて、タックルボックスに忍ばせておくと良いかもしれません。
※「どこのフロッグを買えば良いか分からない」という方はこちら⇩もどうぞ!