偏光グラス「サイトマスター(キャノピーブラック)」使用レビュー(インプレ)

偏光グラス「サイトマスター(キャノピーブラック)」使用レビュー(インプレ)

ここ最近、大会上位入賞者の釣り方を見ると、「サイトフィッシング」がとても目立ちます。

やはり、バスのサイズを目で見て確認し、デカいのだけ狙い撃つというのはとても強力のようです。

今や「サイトフィッシング」は、大会参加者だけでなくバス釣りが上手くなりたい人にとって、必須のテクニックと言えるでしょう。

そんなわけで今回は、大人気の偏光グラス「サイトマスター キャノピーブラック」を購入してみました。

購入検討中の方々への参考として、数ヶ月使ってみた使用レビューを紹介します。

サイトマスターとは?

TIMCO HPより

TIMCOさんが製造販売している偏光グラスです。

多数のバスプロが使用しており、性能・知名度ともに国内トップレベルです。(大森貴洋プロ、青木大介プロなど)

サイトマスターの一番の特徴は、なんと言ってもガラス製のレンズを採用している点です。

このガラス製レンズによって、他の偏光グラスとは別次元の「自然に近い視認性」や「高い耐久性能」を実現しています。

ガラス製レンズについて

その名のとおり、ガラスで作られたレンズです。

原価が高く、制作コストがかかるので少々値段は高いですが、偏光グラスとしての性能は抜群です。

一般的な偏光グラスに採用されているプラスチック製レンズと比べると、「レンズ曲面部分の見え方」や「耐久性」など点で優れています。

ガラス製レンズは、偏光グラスに求められる性能の多くを満たすことのできるレンズです。


ガラス製レンズ プラスチック製レンズ
値段 高い 安い
見え方 ○ (自然に近い滑らかさ) △ (レンズ曲面で歪む場合あり)
耐久性
メリット ・裸眼に近い見え方なので疲れにくい ・水中を歪みなく正確に捉えられる ・値段が安い ・重量が軽いので耳が痛くなりにくい
デメリット ・値段が高い ・採用しているメーカーが少ない ・ガラス製より見え方が劣る場合あり ・傷が付きやすい

サイトマスターは、バス釣りだけでなく、渓流から海釣りのプロアングラーにも愛用されています。

あらゆるフィールドで性能が認められていて、非常に信頼できる偏光グラスと言えるでしょう。

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サイトマスター キャノピーのサイズ感

今回、私は「キャノピーブラック」を購入しました。

各所のサイズ感は、こんな感じ↓です。

写真① 横幅
写真② 奥行
写真③ 横のバイザー部分
写真④ 上のバイザー部分

キャノピーの特徴は、アジア人の顔にもフィットするようにメガネの曲線が緩やかになっています。(写真①を参照)

なので、大半の日本人の方は、無難にフィットするはずです。

私自身、外国人のように特別鼻が高いわけではないので、キャノピーの緩やかな曲線がちょうど良くフィットしました。

とは言え、日本人の方であっても顔の形は千差万別なので、自分の顔に合うか心配だと思います。

もちろん、実際に試着するのがベストですが、いちいち釣具屋に行く時間が無かったり、面倒だったりする方も多いでしょう。

(私も釣具屋に行って、わざわざガラスケースを開けてもらって試着するのが面倒でした…)

ネットショッピングで購入を検討中の方は、参考にしていただければと思います。

しばらく使ってみた感想(メリット・デメリット)

数ヶ月間使った中で感じたことをご紹介します。

水中が明るく見える(今回はスーパーライトブラウンを使用)

とにかく水中の中が明るく見えます。

従来使っていた偏光グラスとは比べものになりませんね。

レンズの「可視光線透過率」(光を通過させる割合)が高ければ、当然、水中は明るく見えます。

ただ、あまりにも「可視光線透過率」が高いと晴れの日では使えなくなってしまいます。

今回のスーパーライトブラウンは、「可視光線透過率」は34%です。

この水準ですと、晴れの日でも十分に使用可能なので、通常であれば見え方は暗くなりがちです。

しかし、サイトマスターは、「可視光線透過率34%」とは思えないほど明るく見えますね。

晴れの日でも使えるレンズとしては、最高峰の明るさを持っていると言えそうです。

見え方が自然で歪みが一切ない

さすがガラス製レンズ、まったく歪みはありません。

裸眼とほぼ同様のような透明感です。

実際に、下の写真で比べてみると、ガラスレンズがクリアであることは一目瞭然です。(写真は「TIMCO HP」より)

ポリカーボネイト
ガラス

レンズ内のどこかに少しでも歪みがあると、眼に負担が掛かって疲れてしまいます。

短時間であればまったく問題ないのですが、1日中となるとジワジワと眼精疲労が溜まってしまいます。

1日釣りが終わって目が疲れるのは、レンズの歪みが原因というパターンが多いです。

ガラス製レンズだと、そのあたりの心配がありません。

フレーム構造がすばらしい

考えつくされたフレーム構造により、偏光グラスに求められる機能がほぼ網羅されています。

特にキャノピーの場合、レンズの周りに覆いかぶさるようなバイザーによって、極限まで遮光性能が高められています。

このバイザーによって、偏光グラスと顔の隙間から入ってくる邪魔な光を遮ってくれるので、より水中を明るく見ることができます。

イメージ的には、タコメガネ↓のようなイメージですね。

また、テンプルフレーム(サイド側)とノーズパットはチタン製なので、自由に曲げることが可能です。

これにより自分に合ったセッティングに調整可能なのも嬉しいポイントです。

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専用ケースが大きすぎ?

サイトマスターには専用ケースが付属しているのですが、これがちょっと大きすぎです。

作り自体は頑丈そうなので、多少の衝撃からは偏光グラスを守ってくれそうです。

ただ、ケースが大きすぎるので、偏光グラスをケース内にいれると中がスカスカになります…

蓋を閉めると、だいぶゆとりができます…

これだと、ケース内で偏光グラスが暴れてしまいます。

ケースの内側は柔らかい素材なので、まず傷つくことはないと思いますが、持ち運んでいる時にゴロゴロ暴れていると気持ち的にはあまりよろしくありません…

もう少し偏光グラスのサイズに合ったケースだと良いような気がします。

曇りやすい

レンズの周りに付いているバイザーの副作用として、夏場の朝イチなどはレンズが曇ることがあります。

一応、2か所ほど風を通す穴はあるのですが、無風で立ちっぱなしだと風が抜けてくれません。

このバイザーのおかげで、水中はグーンと見やすくなるのですが、曇りやすいのは難点と言えるかもしれません…

ストレスフリーで釣りをするなら、曇り止めを塗ってあげるとよいでしょう。

まとめ

「サイトフィッシング」で欠かせないのは、何と言っても偏光グラスです。

まずバスを見つけられなければ、話になりません。

サイトを極めたいなら、それ相応の偏光グラスを使う必要があります。

今回ご紹介した「サイトマスター」は、サイトフィッシングに求められる機能は全て装備されています。

サイトマスターを目指すなら、「サイトマスター」は強力な武器になるでしょう。

(逆に言うと、バスを見つけられない言い訳がなくなりますが…笑)

また、偏光グラスは目を守るアイテムとしても、重要な役割があります。

紫外線を防ぐだけでなく、万が一、ルアーが自分に飛んできたときのプロテクターにもなり得ますからね。

大好きな釣りを、楽しく、長く、安全に楽しむために、納得のいく偏光グラスを購入していただければと思います。

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